大学の世界展開力強化事業

2025年度セメスター留学の5名が留学を無事に修了しました!

アジア

令和7年度(2025年度)中長期受入 実施報告

実施概要

Campus Asiaを通じて5名の留学生を受け入れました

本学では、令和7年10月2日(木)から令和8年2月6日(金)まで、後期第3ターム・第4タームにおいて、セメスター留学として、5名の留学生を受け入れました。

今回留学したのは、中国(長春大学)から1名、韓国(韓国外国語大学)から2名、インドネシア(インドネシア教育大学)から1名、タイ(カセサート大学)から1名の計5名です。学生たちは本学に留学し、「インクルーシブ・マインドを醸成するアジア地域国際協働人材育成」というテーマのもと、授業や施設訪問、地域との交流などを通じて学びを深めました。

必修科目を通じた学び

留学生5名は、このセメスター留学の必修科目である「Basic Theory and Practice of Special Needs Education」および「Study on Japanese Companies and Social Entrepreneurship」を履修しました。講義に加え、実際の施設や企業を訪問する機会を通じて、授業で学んだ内容への理解を深めました。

特別支援教育の理論と実践を学ぶ

必修科目「Basic Theory and Practice of Special Needs Education」では、特別支援教育に関する理論を学ぶとともに、東雲小学校や県立西条特別支援学校を訪問し、教育現場の視察を通じて、インクルーシブ教育の実践について理解を深めました。また、本学のアクセシビリティセンターではインターンシップを実施し、本学における障害学生支援の取り組みや、日本の高等教育における障害学生支援の現状、修学支援および合理的配慮について学びました。さらに、日本の手話や指文字、筆記通訳、視覚障害のある人の移動支援技術などについても学び、障害のある学生への具体的な支援方法や、誰もが学びやすい教育環境の整備について、実践的な理解を深めました。

アクセシビリティーセンターでのインターンシップの様子

日本企業と社会起業について学ぶ

必修科目「Study on Japanese Companies and Social Entrepreneurship」では、日本企業の取り組みや社会起業について学びました。

授業の一環として、10月13日にサタケ、11月13日に賀茂酒造、11月27日に八天堂を訪問しました。実際の企業を訪問し、それぞれの事業や取り組みに触れることで、日本企業への理解を深める機会となりました。

Asian Saturdayで自国の文化や大学を紹介

2025年10月25日に開催された、東広島市民も参加する交流イベント「Asian Saturday」では、留学生5名が自国の文化や特徴、出身大学について紹介しました。
それぞれの国の文化や大学生活などを地域の参加者に向けて発信し、来場者との交流を通じて、互いの文化への理解を深める機会となりました。また、留学生にとっても、自国の文化や大学の魅力を発信するとともに、異なる文化的背景を持つ人々との交流を通じて、多様な価値観に触れる貴重な機会となりました。

留学生5名に聞きました!広島大学での留学生活

今回のセメスター留学に参加した5名の留学生に、参加のきっかけや印象に残った授業・課外活動、留学を通じて得た学び、今後の目標などについて話を聞きました。ここでは、5名から寄せられた感想の一部を紹介します。

Campus Asiaへの参加理由と留学生活

  • 私は、インクルーシブ教育への理解を深め、将来教師として働くうえでの視野を広げたいと考え、Campus Asiaプログラムへの参加を決めました。特に、各国で教育実践がどのように異なるのかを学ぶことに関心がありました。先輩から広島大学の教育プログラムは高く評価されていると聞いたことをきっかけに、留学先として広島大学を選びました。また、充実した学術的な環境や、異なる教育文化を経験できる機会にも魅力を感じました。広島大学で4か月半を過ごした後、私は自分の経験が非常に実り多いものであったと感じました。キャンパスの環境はとても支援が充実しており、先生方は親身で、気軽に相談しやすいです。この経験は、私の学術的な知識を深めただけでなく、自立心と適応力をさらに高めることにもつながりました。
  • 私は日本語・日本文化を専攻しており、アジア全体にも幅広い関心を持っています。専攻で得た知識を、国際的な学術環境での直接的な経験を通じてさらに深めたいと考え、Campus Asiaプログラムへの参加を決めました。
    広島大学は、私の所属大学とCampus Asiaプログラムに参加している唯一の日本の大学であるため、留学先として広島大学を選びました。
    広島大学での留学生活は、異なる学術環境を経験し、多様な背景を持つ学生たちと交流する有意義な機会となっています。

    印象に残った授業・課外活動

    • 「Basic Theory and Practice of Special Needs Education」、この授業は私の専攻に非常によく合っており、日本の学校における特別支援教育の制度がどのように機能しているのかについて、多くのことを学びました。また、実際に学校を訪問する機会も得ることができました。
    • 私にとって最も有意義だった授業は、「Education in Japan and Around the World(日本と世界の教育)」です。この授業では、さまざまな国の教育制度について幅広い視点から学ぶことができました。授業内容は非常に有益であり、自国の教育制度についてより深く理解するとともに、いくつかの考え方や実践をどのように応用できるかを考えるきっかけとなりました。
    • 日本経済史です。先生が私たちと積極的に交流してくださいました。
    • 私が最も印象に残った授業は、Glocal Internship(グローカル・インターンシップ)です。この授業は、日本企業の特徴について理論的に学ぶだけでなく、実際に体験する機会を得られたという点で、特に有意義でした。
      この授業を通じて、日本の職場文化やビジネス慣行について実践的な知見を得ることができ、非常に価値のある経験となりました。
    • 最も印象に残った授業は、教養科目として履修した「日本の法制度入門」です。私は日本研究を専攻していますが、所属大学では日本法に関する授業が開講されていないため、日本の法律について学ぶ機会を得られたことをうれしく思いました。
      この授業はディスカッション形式で行われ、広島大学の法学部の学生も一緒に受講していました。そのため、日本の現代的な法律問題について、現地の学生がどのような視点を持っているのかを知ることができました。
    • 広島大学ではさまざまな国際交流イベントが開催されていましたが、私にとって最も印象に残ったのは、Campus Asiaプログラムに関連する活動です。広島大学に到着して間もない頃、「Asian Saturday」というイベントに参加し、Campus Asiaプログラムと自分の所属大学について紹介しました。他の学生にプログラムの情報を共有するとともに、アジアの文化に関心を持つ人々と交流することができ、とても有意義な経験となりました。
    • さまざまなサークル活動や西図書館で開催されているグローバルラーニングセンターの英語の授業を通じて、語学力を大きく向上させることができました。

    最も挑戦的だと感じたこと

    • 言語の壁でした。自分自身もまだ日本語を習得している途中であったため、英語で話すことに慣れていない人々とコミュニケーションを取る際に、難しさを感じることがありました。お互いにある程度理解し合うことはできても、状況によっては、より複雑な考えを伝え合うことが難しいと感じました。 
    • 英語で行われるディスカッション形式の授業に慣れることでした。さまざまな国から来た学生たちが積極的に意見を述べるため、当初は自分の考えを明確かつ自信を持って伝えることに難しさを感じました。しかし、継続的に授業に参加するうちに、徐々にコミュニケーションや学術的な議論に慣れていくことができました。

    留学を通じた成長と将来の目標

    • 今回の留学経験を通じて、教育や文化の多様性について、より幅広い視野を身につけることができました。異なる学術的・社会的環境で学んだことで、適応力や柔軟な考え方が身につき、自信も深まりました。
      将来は、留学を通じて得た知識や視点を教育分野でのキャリアに生かしたいと考えています。多様な背景を持つ学習者を支援し、誰もが尊重され、受け入れられていると感じられる学習環境をつくることが目標です。
    • 今後さらに国際的な視野を広げ、コミュニケーション能力を高めていきたいと考えています。広島大学での留学生活を通じて、特に日本で国際的な環境の中で働くことへの関心が高まりました。将来は、日本での就職に向けて準備を進め、異文化間のコミュニケーションや国際協力に貢献できるキャリアを築きたいと考えています。
    • 特に留学生との交流が増えたことで、多様性と包摂についての視野が広がったと感じています。今後は、再び日本に行き、日本の特別支援教育についてさらに学びたいと考えています。また、特別支援学校でインターンシップや就業の機会を得たいと考えています。

    これから留学を考えている学生へメッセージ

    • これから留学を予定している学生の皆さんには、ぜひ留学という経験を存分に楽しんでほしいと思います。新しい文化や視点、考え方を積極的に受け入れてください。不安を感じたり、戸惑ったりすることもあると思いますが、そうした経験こそが、自分を大きく成長させるきっかけになります。何よりも、自ら進んで行動し、好奇心を持ち続け、学問面だけでなく、人としても成長できる機会にしてほしいと思います。
    • あまり心配しすぎず、勇気を出して挑戦してみてください。
    • 留学生活では、慣れない環境に戸惑ったり、困難を感じたりすることもありますが、とても貴重な経験になります。留学中は、さまざまな活動に参加し、多様な背景を持つ人々と積極的に交流することをお勧めします。後悔のないよう、限られた留学期間を最大限に活用してください。